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3度目のノミネートでアカデミー賞を受賞した辻一弘の特殊メイクの技術力とは?

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第90回アカデミー賞授賞式が現地時間3月4日(日本時間3月5日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演ゲイリー・オールドマン氏の特殊メイクを担当した日本人アーティストの辻一弘さんが、3度目10年ぶりのノミネートにしてメイク・ヘアスタイリング賞を初受賞しました。日本人が同部門を受賞するのはこれが初めてです。

そんな辻一弘さんの特殊メイクの技術力を調べてみました。

辻一弘プロフィール

  • 生年月日:1969年5月25日
  • 出身地:京都府京都市
  • 職業:特殊メイクアーティスト

辻一弘略歴

子供の頃に『スター・ウォーズ』を見て映画に興味を持った。京都・平安高校時代、地元の洋書店で手に入れた映画雑誌で、俳優ハル・ホルブルックがディック・スミスによる特殊メイクでリンカーン大統領そっくりに演じる様子が紹介されているのを見て、メイクを志した。自分の顔でリンカーンのメイクを試すとともに、雑誌に載っていたディックの住所に手紙を送ると「独学が一番だ」との返信が来て、特殊メイクを学び始めた。

代々木アニメーション学院で講師を務めたり、江川悦子の工房で邦画『スウィートホーム』のメイクに携わったりした後に1996年、単身渡米。ディック・スミスに師事し、その後に兄弟子リック・ベイカーの工房「シノベーションスタジオ」に所属して『メン・イン・ブラック』『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などに携わった。2000年には『グリンチ』で、リック・ベイカーらと共に英国アカデミー賞メイクアップ&ヘアー賞を受賞した。

2006年公開のアメリカ映画『もしも昨日が選べたら』で特殊メイクを担当。第79回アカデミー賞で、ビル・コルソと共にメイクアップ賞にノミネートされたが、受賞はならなかった。 第80回アカデミー賞でもアメリカ映画『マッド・ファット・ワイフ』でリック・ベイカーと共に2年連続でメイクアップ賞にノミネートされる(授賞はならず)。

その後は現代美術の分野に転向し、2013年にアンディ・ウォーホルの壮年期・晩年の2倍サイズの頭像を制作。ニューヨークの美術展に出品している。

2017年の映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で特殊メイクを担当し、第90回アカデミー賞においてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞した

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%B8%80%E5%BC%98

辻一弘が日本人初のアカデミー賞受賞

本作は第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの27日間を描いた歴史ドラマです。『もしも昨日が選べたら』(2006)、『マッド・ファット・ワイフ』(2007)で2年連続の同部門ノミネートを経験していた辻一弘さんですが、2012年に映画界を引退し、現代美術の分野へと転向していました。しかし、主演のゲイリー氏が辻一弘さんなしではチャーチル役を引き受けられないと直々にオファーしたことで、映画界に復帰したのです。

ゲイリー氏からの絶大な信頼を得ていた辻一弘さんは、毎日およそ3時間半かかったという特殊メイクで、素顔ではチャーチルに似ても似つかないゲイリー氏を、丸顔でふくよかな体型のチャーチルに見事変身させました。その技量を高く評価され、辻一弘さんは本作のメイクアップチームのデビッド・マリノフスキ氏&ルーシー・シビック氏とともに、2018年メイクアップアーティスト&ヘアスタイリスト組合賞など数多くの賞に輝いており、オスカー獲得も確実とされていました。

そんなゲイリー氏から絶大な信頼を得ている辻一弘さんですが、お二人はどこで出会ったのでしょうか?

辻一弘とゲイリー・オールドマンとの出会い

ゲイリー・オールドマン氏がウィンストン・チャーチル役を打診されたとき、「絶対無理だ。」と断ろうとしたそうです。顔が似ていないだけでなく、年齢も体型も全然ちがっていました。

「チャーチル役をやるために35キロも太るなんてごめんだ。」と言い放ったゲイリー・オールドマン氏は、ふと以前出会った1人の日本人のことを思い出していました。

ゲイリー・オールドマン氏は2001年に「猿の惑星」の出演を考えていた時にメークアップアーティスト辻一弘さんに出会いました。結局その映画には出演しなかったのですが、辻一弘さんの仕事ぶりはそのころから認めていたのです。

「そうだ、僕がチャーチルを演じるようにすることができるのは、世界でたった一人、カズしかいない。彼がうんと言わなければこの役はやらない。」とゲイリー・オールドマン氏は思ったそうです。

しかし、辻一弘さんは2012年には映画界を引退し現代アートの世界で活躍していて、もう映画の仕事はしたくないと思っていました。そんな辻一弘さんに、ゲイリー・オールドマン氏はメールでラブコールします。「チャーチル役のオファーが来ているんだが、メークを引き受けてくれないか。君がしてくれるのなら出るけど、してくれないのなら僕はこの役を断る。」と送ったようです。

辻一弘さんはもう映画の仕事はしないと決めていたのですが、もともと特殊メイクに関心を持ったのは恩師ディック・スミスがやったリンカーン大統領のメークだったのです。それまで映画界ではSFなどの仕事が多かったのでいやになったようですが、チャーチルのキャラクターメイクという仕事ならやりたいと思い、1週間考えて引き受けたのだということです。

いやぁ全然別人ですね。ちなみに本家本元のウィンストン・チャーチル氏はこちら。

なかなかの風貌です。特徴がありますよね。そんなゲイリー・オールドマン氏をどのようにしてチャーチル氏に仕上げていったのでしょうか?

辻一弘の特殊メイクの技術力

ゲイリー・オールドマンをチャーチルへ

さて、それでは顔も体型も違うオールドマンをどうやってあのチャーチルに変身させることができたのでしょうか。

チャーチルというと、イギリス人はもちろん世界中で有名な政治家なので、誰でもその風貌は知っています。そのイギリス人が「本当にチャーチルみたい」と声をそろえてほめたたえているのは、ゲイリー・オールドマン氏の演技力はもちろんのこと、辻一弘さんの天才的な技術力があってこそだったのです。

ゲイリー・オールドマン氏をチャーチルに変身させるために、準備段階で最初に顔型を取ってからテストメイクを3種類作るのに2か月かかり、そのあと1か月かけて最終的なデザインを決めました。その後、撮影現場でテストして調整の上撮影しています。

撮影中、毎朝メークは顔だけで3時間以上かかり、全身を含めると4時間もかかっていたのです。しかし、ゲイリー・オールドマン氏は12時間の撮影中仮眠もせず、食事もつまみ食い程度しかしませんでした。そして、撮影後はメイクを落とすのに2時間もかかったそうです。

完璧な出来栄えで、編集でのCG加工も一切なしという驚きの仕上がりです。主演に抜擢されたゲイリー・オールドマン氏自らが、監督のジョー・ライト氏に、「辻一弘の特殊メイク技術は凄い」と進言したことで辻一弘さんに白羽の矢が立ち、1作限りの電撃復帰が実現しました。

引退後5年を経ても、特殊メイク技術は一切衰えていなかった辻一弘さん。ゲイリー・オールドマン氏は、自分をウィンストン・チャーチルそっくりに変身させた辻一弘さんを「まるで魔法使い」と表現し、その高い才能を絶賛しています。

3時間以上メイクにかかり、メイクを落とすのに2時間もかかるメイクなんて、想像もつかないですが、全く違う人物になっているので、やはり辻一弘さんの技術はすごいですよね。

辻一弘の特殊メイクの技術力

辻一弘さんは渡米後、すぐに独創性や技術の高さで評判の特殊メイクアップアーティストとなり、数々の大作に参加しています。そのまま高い評価を受け続け、2007年には独立し、自らのアトリエ「KTS Effects」を設立しました。辻一弘さんは成功の秘訣を、「人とは異なる手法で、自分なりのこだわりを追い求めること」と「自分は何が何でもこれがやりたい!という情熱を持続させること」だと明かしています。

実際、メールやインターネットがなかった時代に、書店の洋書コーナーで情報をかき集め、高校教師に文法をチェックしてもらい、英語の手紙を出していた辻一弘さん。その情熱と行動力が、現在の活躍に繋がっているのでしょう。その分、毎年来日して日本の学生に特殊メイクの講義を行っている辻一弘さんは、若者の情熱や行動力の低さを危惧しているようです。

「講義に来ているようではダメ」「心から世界で活躍したいと思うなら、すでに海外へ飛び出しているはず」「それくらいの熱意と行動力がないと、海外では潰される」とげきを飛ばしています。「日本人ならではの繊細さやこだわりの強さは武器になる」「一番重要なのは技術よりも内側の情熱の強さ」だと説いています。

辻一弘さんの原点は情熱だったのですね。その情熱があれば何でもできる、そういうことを伝えたかったのではないでしょうか?

辻一弘の代表作は

辻一弘さんが、ハリウッド映画界に初参加した作品は「メン・イン・ブラック」です。他にも、「バットマン&ロビン」や「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「ベンジャミン・バトン」「グリンチ」などで特殊メイクを担当しました。評価の高さは、「もしも昨日が選べたら」と「マッド・ファット・ワイフ」で、2007年と2008年の米アカデミー賞のメイクアップ部門にノミネートされ、「アカデミー賞に一番近い日本人」と言われたほどです。

 

中でも辻一弘さんが自信作と振り返っているのが、2011年に撮影された「LOOPER/ルーパー」。俳優のジョゼフ・ゴードン=レヴィット氏とブルース・ウィリス氏が、主人公ジョーの現在と未来を演じ、異なる2人が演じる現在と未来の主人公の対決シーンもあるという、特殊メイクの技量が問われる難作でした。しかし、辻一弘さんの技術がつぎこまれた特殊メイクは、キャストも監督も満場一致で納得のいく仕上がりになりました。辻一弘さんの力がなければ、作品の完成は難しかったといえるほどかもしれません。

 

辻一弘が現代芸術家へ転身したきっかけは

辻一弘さんは「オファーを受けて、指示に従って仕事をすること」と「ハリウッド映画界の“金こそがすべて”という思想」に嫌気がさしてしまい、2011年に、映画界での特殊メイクの仕事からは卒業しました。そして、現代芸術家に転身してしまいました。辻一弘さんは現在、今まで培ってきた最高峰の特殊メイク技術を駆使し、2倍のスケールのエイブラハム・リンカーンやサルバドール・ダリなどの偉人の胸像を、一体につき4カ月以上かけるという緻密さで制作しています。

本心を顔に出さない土地柄と言われる京都で生まれ育ったことや、両親が幼い頃に離婚してしまったことで、顔色を伺うことが癖になり、人の表情を読む観察眼を養ったという辻一弘さん。徹底的に「顔」にこだわって制作した芸術作品は、とてもシリコン製の像とは思えないリアルさです。

辻一弘さんが言うには、唯一無二の作品を作り出す苦しみを独り占めできる幸せや、自分が本当に作りたいと思うものを創造して評価されることの喜びは、映画界では得られなかったものだそうです。こうして、アンディ・ウォーホルやフリーダ・カーロ、ロバート・クラムやディック・スミスなどの偉人の精巧な顔を制作し、見る者を驚かせています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本人で初めてアカデミー賞のオスカー像を手にした辻一弘さんの特殊メイクの技術力について調べてみました。

今後の辻一弘さんの活躍にも注目ですね。

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